第6分科会「司書教諭と学校図書館司書の役割と連携のあり方」 | ||||
助言者 和田 敦 (長野教育事務所教育支援主事)
司会者 山下 千鶴子(佐久市立高瀬小学校) 発表者 山崎 芳美 (岡谷市立上の原小学校) 輿 幸夫 (松本市立筑摩野中学校) 加藤 敦子 (須坂市立井上小学校) 牧野 優子 (学校図書館サポート委員会) 1 発表の概要 ・『司書教諭と司書の連携のあり方』(輿先生) 学校図書館司書、司書教諭と図書館教育係(国語科教諭)の3人体制で図書館教育を行っている。司書教諭が図書委員会の指導助言を中心に行い、学校図書館司書の要望を聞き、他の教職員や地域との調整役をしている。文化祭での図書委員会の発表(短歌・俳句)と連携させ、国語の授業を学習した。この授業は、司書教諭自身が国語科であったため比較的実践が容易であったが、他教科においても図書館と教科を結ぶことが重要である。 ・『司書教諭と学校図書館司書の役割と連携のあり方』(加藤先生) 本校は、司書補の先生が2校兼務で勤務するため、司書教諭との連絡を取り合う時間を見いだせず、読書指導や利用指導での連携ができにくかったり、児童のニーズに応えにくかったりする点がある。こうした中で、司書教諭の学級で専科の授業を行っている時間に利用指導を行い、図書館に自然に足が向くようにと考えている。こうした地道な取り組みを続けていくことが大切である。 ・『司書教諭と学校司書の協働』(牧野先生) アンケートの結果から、司書教諭と学校図書館司書の連携が少しずつ進んできているが、お互いの専門性を生かした図書館を作ったり運営したりするには、勤務時間や役割分担、学校体制作りなどをクリアすることが必要である。 2 討議の概要 3 まとめ(助言者の指導を含む) 記録者 牛田 佳伸 (佐久市立浅間中学校) |
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第7分科会 「子どもの主体的な学習を支援する小中学校図書館のあり方」 | ||||
1 発表の概要
村の伝統芸能「大鹿歌舞伎」への子どもたちの取り組みを通して 郷土を愛する心を育みたい(担任の願い) 1 図書館の読書センター、学習情報センターとしての機能を生かす。 ↓ (2)質疑 (3)参加者の意見 ◇助言者指導 総合的な学習(コーディネートする力) (2)討議の柱2
主体的な学び →進んで読書をする子を育てるための支援
1 情報センターとしての役割を果たす学校図書館をめざして (3)小中学校での支援のあり方と課題(朝読書、インターネット、本を読まない子への指導) ◇講師指導
記録者 篠原郁子(浅科小学校) |
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第8分科会「生徒にとって活用しやすい高校図書館のあり方」 | ||||
1 「生徒にとって活用しやすい高校図書館のあり方」(発表者 内山 伯子) (1)発表の概要
その他図書館に目を向けさせるために、次のような工夫をしている。
(2)討議の概要 Q 希望図書の中には専門書が多いが、文学・文庫図書の購入はどの程度か。 Q なかなか選書ツールでいいものがないが、何を参考にしているか。 2 「木曽高等学校の全校読書会への取り組み」(発表者 遠山 和夫 ) (1)発表の概要
(2)討議の概要 Q アンケートをとるのは職員だけか。 Q 図書委員会の役割は。 Q 司会者により左右されるが、分科会2名で64名をどう選出するか。分科会は3学年混合か。 3 まとめ 記録者 小林 典子(長野西高等学校) |
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第9分科会 「図書館利用傾向に関する一考察」 | ||||
1 発表の概要 平成17年1月に中教審答申で提言された「大学における教養教育」の提供を短期大学で行なう事を考えると、本来短期大学の教育が求めている図書館像は何か。短期大学図書館がどんな目標をもって改善していかなくてはいけないか考察した。 自己点検及び第三者評価、他大学における図書館の活動、文献による図書館利用評価などを参考に、看護学科生の貸出データを分析した。その結果を看護学科教員へアンケート調査をして、いくつかの読書傾向を確認した。在学中の看護学科学生へ、入学前の図書館利用嗜好と入学後の平均貸出数を調査し、傾向を探った。公開講座受講者へのアンケートを行い、自分の興味ある分野と、問題解決方法、公共図書館などの利用頻度を調査し、その傾向を分析した。 学生については大きく2つに分けられる。1つは「ほうっておいても図書館利用をする学生」であり、もう1つは「図書館サイドからのアプローチの効果があると考えられる学生」である。前者は高校時代に読書・図書館利用をしていた学生であるが、カリキュラムや教員の指導で図書館を利用せざるを得ない現状では、両者の差異がなくなっている。しかし、今日的課題として、情報化社会を生きるための教養である「情報リテラシー教育」を積極的に行なう必要性があり、また、インターネットなどを通して図書以外の情報が入手できる時代となり、大学生のレポートにおける剽窃の問題、構成力・分析力・批判力等の弱体化の問題も指摘されている。これらは本来「本を読むこと」で身につく力であると考え、読書の重要性を感じている。 飯田女子短期大学図書館では、学生への読書推進として教員による推薦図書の読書運動「読ままいか(飯田地方の方言で「よみましよう」の意味)」を実施している。 2.討議の概要 3 分科会の照合事項等
2.池幹事(長野女子短期大学)からの報告
記録者 折井 匡(信州大学医学部図書館) |
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第10分科会 「子どもと本を結ぶ活動〜読書感想文の指導実践等を通して〜」 | ||||
助言者 小池 隆 (伊那教育事務所 教育支援主事) 司会者 依田 緑 (小諸市立芦原中学校) 発表者 稲垣 恵子(箕輪町立箕輪南小学校) 野沢 美嘉(塩尻市立宗賀小学校) 古澤万喜美(池田町立池田小学校) 奥原 里奈(飯山市立第一中学校) 1 発表の概要
イラストや場所にたどりつくまでのヒントを書いたカードを作り、ゲーム感覚で本を探す「本の場所あてクイズ」、季節や学校行事に合わせた本のコーナー、先生のおすすめ本の読み聞かせ、全校児童による自分のおすすめ本の紹介など多様な本の紹介活動によって読む本のはばが広がり、目的の本を自分で探し出す力もついてきている。〔宗賀小学校〕
2 討議の概要 「読書感想文の指導」としては、発達段階に応じた実践が紹介された。挿絵などを参考に気に入った場面を絵に描いて一言感想をそえる、原稿用紙に限定せずふきだしや罫線など、見ても楽しい感想用紙を用意する、といったアイディアが出された。 3 まとめ〔小池支援主事〕 読書は一生にわたる力であり、今求められている論理的思考力である読解力もまた一生に関わる力である。国語の教科の中だけではくくれないが、焦点化、具体化、個性化をしてつける力を系統化して指導しなければいけない。読書感想文指導にあたっては、伝えたいことを明らかにし、その子の体験に寄り添って対応することが大切である。 記録者 鹿取 ちか(佐久市立田口小学校 |